自分が第二新卒であることに対し、どこかで引け目を感じている方がいるかもしれませんが、採用する企業側にとっては、新卒と同様に第二新卒も魅力的な人材となります。 ここでは、第二新卒の採用ニーズの現状や第二新卒であることのメリット・デメリット、第二新卒として転職する際のポイントなどについてご紹介します。
第二新卒とは、大学や専門学校などを卒業してすぐに就職したものの、数年以内に転職活動をする求職者を言います。「数年以内」という部分に明確な基準はありませんが、一般的には「3年以内」を指すことが多いようです。仮に22歳で大学を卒業して就職した場合であれば、25歳までに転職活動を始めた求職者は第二新卒ということになるでしょう。 ただし、浪人や留年、留学、大学院進学などを考慮すれば、第二新卒のイメージは曖昧になります。「20代半ばまでに1回目の転職活動をする人」が、一般的な第二新卒のイメージかもしれません。
転職エージェント「マイナビジョブ」が2016年に行ったアンケート調査によると、アンケートに回答した企業のうち62.2%が、第二新卒者の採用に対して「積極的」と回答しています。内訳は「本年よりも積極的」が18.1%、「本年と変わらず積極的」が44.1%でした(※1・2)。 なお、2012年に行った同じアンケート調査によると、「積極的」と回答した企業が全体の43.4%。市場全体での人材不足も背景にあると思われますが、第二新卒の採用に積極的な企業は急速に増えていることは間違いないようです。
※1:「マイナビジョブ20’s」参照(https://mynavi-job20s.jp/guide/guide02.html)
※2:アンケートの調査概要
・調査方法:FAXによる回答
・調査期間:2016年1月12日~2月12日
・調査対象:1年間(2015年1月~12月)に中途採用活動実績のある企業 ( 回答社数713社)
・アンケート調査における第二新卒者の定義:社会人経験1~3年目の若手社員
第二新卒を採用することの主なメリットとデメリットについて、採用する企業側の視点から見てみましょう。
社会人として初歩的なビジネススキルや仕事への自覚を定着させることは、企業にとって意外に簡単ではありません。しかしながら、たとえ僅か2~3年の社会経験であっても、新卒者に比べると第二新卒者には一定のビジネススキルと仕事への自覚があります。第二新卒者に対して企業が魅力を感じることは、無理もないことでしょう。
社会人として白紙状態の新卒者について、その適性や将来性を見通すことは容易ではありません。一方で第二新卒者の場合、一定の社会経験を経た上での転職となるため、企業側は、ある程度の適性や将来性を見通しやすくなります。 新卒よりもミスマッチが少ないことは、第二新卒を採用するメリットの一つとなるでしょう。
第二新卒者とは言え、まだ20代半ばの若者です。新卒者と同じく頭が柔軟なので、企業風土に馴染みながら成長することが期待できます。早めに社風に馴染もうと努力する若者の素直な姿は、新卒者であれ第二新卒者であれ、企業側にとって魅力の一つとなるでしょう。
新卒で入社した会社を早期に辞めた人材である以上、自社に転職しても同様に早期退職される懸念が残ります。第二新卒者を採用する際には、自己成長などの前向きな理由で退職した人材であるかどうか、また、前職での反省から自己成長の材料をつかんだ人材であるかどうか等を、しっかりと吟味する必要があるでしょう。
企業側は、一定のビジネススキルや仕事への自覚があるとの前提で第二新卒を採用します。しかしながら実際に採用してみたところ、期待したほどの能力が身についていないというケースがあるかもしれません。社会人として一から第二新卒者を教育し直すことは、企業にとって想定外です。
第二新卒であることに引け目を感じ、やる気があるにも関わらず成長が遅れる例も見られるようです。第二新卒者が能力をしっかりと開花させられるよう、上司が的確に導くことが必要でしょう。
第二新卒の転職活動においては、転職エージェントを活用することがおすすめです。その主な理由を3つほど見てみましょう。
「なぜ今の会社を辞めたいのか」「どのような会社で働きたいのか」などを明確にし、軸足をしっかりさせて活動しなければ意味のある転職につながらない可能性があります。 転職における課題や目標を明確にするためには、プロのアドバイザーからの客観的かつ個別の助言が大いに役立つことでしょう。
第二新卒として転職活動をする人の中には、前職の離職前から転職活動を始める人が少なくありません。日々の多忙な仕事の合間に自分に合った転職先を見つけることは、かなり大変です。 転職エージェントを活用すれば、専任カウンセラーが適切に情報を取捨選択します。転職者は絞り込まれた情報のみに目を通せば良いので、的確にして効率的な転職活動を進めることができるでしょう。
第二新卒で転職活動をする誰しもが、大なり小なり、何らかの不安や悩みを抱えるものです。家族や友人にも素直に相談できないという人もいることでしょう。 転職エージェントのアドバイザーは、まさにそのような不安や悩みを多く聞いてきたプロフェッショナル。どんなことでも率直に相談できるアドバイザーがいれば、常に前向きな気持ちで転職活動ができるでしょう。
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